2011年07月29日

2011・夏号『夢屋だより』

 
暑中お見舞い申し上げます。

                                                                         作業所「夢屋」代表 宮本 誠一

早いもので大震災から4カ月が過ぎました。この暑さの中、避難所生活をされている多くの方々、特にご高齢や障がい者の方々は大変な日々ではないかと思います。まずは遠く阿蘇の地からではありますが、お体のご健康とご無事をお祈りいたします。こちら夢屋は幸せなことに、私の畑仕事中のぎっくり腰以外は、メンバー、スタッフともほぼ平常通り日々の活動ができました。しかも私が満足に動けなかったとき、「食パンだけの運営にしようか」という私の提案に、「全部つくります」という地利世さんの頼もしい一言もあり、心強さを感じている次第です。出会った頃は口数も少なく受け身だったメンバーたちが、いつの間にか作業所運営に主体的に参画していく成長を遂げている姿に、私の引退もそう遠くないかも?(笑)と思った次第です。

それでは、夢屋の5、6、7、8月の活動内容(予定も含む)を御紹介します。

5/23〜25 阿蘇北中学校から職場体験の3名が、パンづくりや販売などに汗を流しました。

6/1〜10 千葉県から被災者ご家族に野菜ty(のなてぃー)で宿泊して頂き、精気を養って頂きました。

6/15 夢屋のメンバーたちでお薬師様の草取りをし、地域の清掃活動をしました。

6/26 喜界島からかつて難病の方の外出支援を共にやっていた米田信也さんが訪ねてこられました。

6/29 今年度の阿蘇市読書感想文審査会の第一回会合へ宮本が参加してきました。

7/4 阿蘇市障がい者福祉計画策定委員会の第一回会合へ宮本が参加してきました。

7/11 メンバーたちと高森町の湧水トンネルに七夕祭りの見学へ行ってきました。

7/30 「きぼうの家」の夏祭りの出し物で、ミユさんがレディー・ガガを熱唱してきました。

8/3 阿蘇市人権・同和教育課題別研究会「共生の教育」にメンバー、スタッフ6名で講演者として参加し、日頃の夢屋での活動を話してきます。

8/22 熊本県立聾学校で、「発達障がい者を取り巻く現状と作業所での取り組み」をテーマにメンバーとスタッフで話してきます。

昨年亡くなった多田富雄さんという有名な免疫学者が、脳卒中から立ち直られていく際、「リハビリとは、単なる機能回復訓練ではない。生命力の回復、生きる実感の回復だ」とおっしゃっています。比べるのもおこがましいですが、腰痛での寝たきりから数日して立ち上がったとき、足腰の踏ん張りや背骨の支え以上に、内から湧き出る新しい命の胎動のようなものを実感し、生きていることの神秘と感謝を抱かずにはいられませんでした。日頃、当たり前過ぎて忘れがちな「生きる実感」を「病」や「怪我」を通して思い出させてくれるとしたら、まだまだ私は何と贅沢者かと思わずにはいられません。皆様の今夏のご健勝を祈念し、暑中のご挨拶とさせていただきたく思います。

 

     
ちょっと耳より・ご紹介コーナー(13回)

           今回は、一昨年12月に続き2回目の登場の『阿蘇きぼうの家』さんです。

Q1:竹原に正式に引越されてきて、早くも半年が過ぎましたが、利用者の方や職員の方など、どんな様子ですか?(職員体制の変化などでもいいです)

A1:今までの作業所が狭かったので移転して利用者の皆さん、職員も皆が戸惑いの毎日を1ヶ月ほど過ごしました。しかし、慣れというものはすごいもので今では昔からいる場所のようになっている事にびっくりです。皆の適応能力の高さを新発見しました。(^v^)職員も大幅に増員し、これからの阿蘇きぼうの家の発展を期待している所です。



Q2:施設や環境も変わり、新しい試みとして、どんなことをされていますか。これからの抱負(予定)でもいいです。

A2:『障害者への理解の促進と偏見・差別の是正』を永遠のテーマとしておりますので、先ず地域交流の一環として竹原地区老人会の方との除草作業や畑をお借りしての野菜作りですね。また、7月23日には初めての大イベント『夏祭り』を開催いたします。今後も地域の皆様とのグランドゴルフ大会等を予定しております。



Q3:就労継続支援継続B型『スマイルファミリー』について、どんな内容の事業なのか、教えてください。

A3:一般企業での就労が困難な方に働く場を提供するとともに必要な訓練を行います。開所日は、月曜日〜金曜日の週5日です。時間は、9:00〜16:00でやっています。作業内容としましては、「化粧品のサンプル詰め」「菓子箱折」「ハム箱折(外勤)」「手芸品作り」「木工製品作り」「除草(外勤)」などです。  



Q4:最後に、夢屋へ一言、お願いします。

A4:開所式では宮本さん・地利世さんからの心温まるお言葉を頂き感動で涙が出ました。またまた今度も夏祭り大変お世話になります。出し物期待しております。\(^o^)/。それと何といっても、近くに心強い味方がいてくださるのは、とても心強く感謝しております。今後もまた・また・また……永遠に続きますが……私の心の支え(重たい?)の皆様、今後ともよろしくお願い致します(笑)。

                      〜あねご 湯浅でした。(^O^)〜     




    
≪体に何らかの変化が…(;一_一) ≫    *中島地利世*

23歳を過ぎてからある日、突然、目立ち始めたこの症状…ちょうど梅雨の季節になると手の甲にたくさんの吹き出物がでてきます。ひどい時は、赤紫のような色に腫れあがり、とても痒い状態が続きます。最近わかってきた事は、梅雨の季節だけじゃなく、3〜4月・9〜10月…つまり、寒すぎず=暑すぎずという中途半端な時期によく現れます。隠れたり出てきたりの繰り返しで治りも早く、「これ一体…何だろう!?」と不思議に思い、何度か皮膚科に行ってもハッキリした原因がわからず、「睡眠不足やストレス、食生活改善に努力されて下さい。」と在り来たりなアドバイスだけで、ある程度の努力を試みますが一向に良くならず、この異変とも十年の付き合いになります。そんな中、聴覚の方も年齢と共に変化が表れている様に思います。私の聴力が衰えた原因の元を辿ると、子供の時に風邪がこじれて百日咳という病状から髄膜炎まで経験した事がキッカケなので、それが関係するのかはわかりませんが…日頃、ちょっと風邪をひいてしまったりすると、普段の半分も聴力が弱まります。その時はまるで耳に蓋をかぶせた様な感じで、咳をしたり鼻をかんだり唾液を飲み込む時に、耳の中が「バチン!」とものすごい音がして、急に聞こえるようになったかと思えば、数秒もしないうちにまた聞こえなくなってしまいます。普段からただでさえ聞こえないのに、さらに聞こえなくなると日常生活の支障も増えて困る事がたくさんあります。たとえば、家にお客さんが来られた時のノック音や、「これ位なら聞こえます」と慣れて話してくれている人に、「今は、風邪気味でさらに聞こえません」とまた一から説明し直さないといけない事。それでも聞こえず、書いてもらう事が増えた気まずさ。かすかに聞こえていた車の音は、全く聞こえなくなるので、事故寸前の時も増えます。今までは、風邪ひいて1日〜2日もすればすぐに元通りの耳になっていたのに、最近は1週間2週間…と聞こえないままの日が続く事が多くなり、ただ…困ってばかりより「こんなに、バチン…バチン音が続いていると、いつかは…完全に聞こえなくなるのではないか」という恐怖心も消えなくなってしまいました。そんなふうに精神的に参っていた時、もしもの時の為にと完璧に手話を覚えたくて、出会ったのが通信講座の「手話入門」。これには結構、精神面で救われました。最初は「続くのだろうか…」と不安から始まり、少しずつ意味が分かっていくと楽しくもなり、完全にマスターするには「一年間を目標に」とされているコースで、3カ月に一度位の期間でテストが3回あるのですが、返ってくる答案用紙に、あの手話では有名な「砂田アトム」さんに、一言コメントを直筆で書いて頂けるという貴重なテストでした。私は3回ともオール満点で最後にとてもお褒めの言葉を戴き、ものすごく嬉しくて大満足の達成感に酔いしれていると、ある事に気づいて少しだけガッカリしました。それは、何とせっかく覚えた手話が、半分位…関東の方でしか通じない方法だった事です。阿蘇にお住まいの、知り合いの聴覚障害者の方に聞くと「こっちは違う」と言われ、正しく教えて頂きました。でもそれはそれで貴重な体験で、諦めずに今度は関西でも通じる手話の勉強に励みたいと思います。



     
アルベール逝く。      佐藤清子

二才くらいでもらってきたときは、よく人を噛んでいました。狂犬病予防注射のときはそれはそれは大変でした。娘は革手袋で抱き目隠しして行ったものです。注射をしたとたん、娘の手を噛むからです。娘は毎晩、アルベールを抱っこし、ゆうらゆうら歌や話をして落ちつかせていました。去年は冬が寒く、アルベールは娘が勤める動物病院に預けました。病院では他の犬と仲良くしていたようです。老いるのは早く、後足をひょろひょろして歩き、いよいよ寝たまんまの状態になり、点滴したりいろいろ手を尽くしましたが、ついに駄目だったとある夜、娘が冷たくなったアルベールを連れ帰り、家につくなりワンワン泣きました。私も同じです。夫に御経をあげてもらいました。短いお経でしたが、心を静めてくれました。アルベールをダビに伏す時、田んぼにクレマチスの鼻がたくさん咲いていたので遺体に飾ってあげました。アルべールのおかげでどれだけ元気をもらったかわかりません。本当に、ありがとう。
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